なんとなくコラム

04/12/27(月)
暖冬？寒いよ。

冬は、やっぱ寒いっす。
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「寒い」で思い出すのは、高校時代の通学。
生徒の９割が自転車で通う高校で、僕も１０ｋｍの距離を自転車で走ってた。
これが寒いのなんの。

マフラー、コートは校則で禁止。
唯一の防寒具は、手袋。
学ランに手袋だけ。そりゃ寒いわ。
女の子はカラダにぴったりしたスリムな制服だったから、上着の中に着込むわけにもいかずかなり寒かったと思う。
冬の寒さの中、白い息をはきながら自転車で通う毎日。

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話はそれるんだけど、ラグビー部に仲の良い友達Ａ君がいたのよ。
彼は、同じ高校のＢ美ちゃんに熱く一目惚れ。

ある日、Ａ君が僕に１枚のメモを見せた。
「何、これ？」と僕。
「Ｂ美ちゃんちの住所。うふふ。」
「すげーじゃん！すげーちゃん、どうしたのこれっ！！」
Ａ君が、どこからか彼女の住所を手に入れてきたのだ。怪しすぎる。

学校帰り、Ｂ美ちゃんち場所を本屋の地図で確認して、レッツ・ゴー。
もう興奮しまくりのふたり。自転車をこぐスピードも速くなる。

だいぶ迷って、やっと見つけた。辺りはもう真っ暗。

「あっ、この家だ。」（小声）
「おっ、彼女の自転車があるぞ。家にいるんだ。」（小声）
「２階の部屋に、灯りがついてる。」（小声）
「あれ、Ｂ美ちゃんの部屋かなぁ？」（小声）
「きっと、そうだよ。すげーっ！」（小声）
「すげーよ、すげーっ！」（小声）

それにしても、今、冷静になって考えると、「すげー！って、何が？」って感じである。

暗闇の中、ひとんち家の前で２階部屋の灯りを見つめる学ランの高校生ふたり。怪しすぎる。
今だったら、立派なストーカーだ。

しゃべったことも無い女の子にこれほど熱くなれるんだから、青い春ってのはやっぱりスゴイ。

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後日、Ａ君が興奮して僕のところにやってきた。
「今朝、学校へ来るとき、Ｂ美ちゃんの息を吸っちゃったっ！うひょーっ！」
「えーっ、マジかよっ！すげーじゃん！！」

つまり、こういうことである。
・朝、自転車で通学するＢ美ちゃんを前方に発見！
・Ｂ美ちゃんの後ろに追いつき、一緒に（こっそり）自転車で走る。
・彼女の自転車をなにげなく追い抜くとき、彼女が吐いた白い息を横から吸う！

青い春って、バカだ。

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