06/8/1(火)
チャンピオン
7/30日、世界（WBC）フェザー級タイトルマッチで、チャンピオンの越本隆志（35）が、挑戦者のルディ・ロペス（22）に7回TKOで負けた。
３５歳のチャンピオンが、２２歳の挑戦者に負けた。
試合後、彼は現役引退を表明した。
リングの上で崩れ落ちていく越本の様子と、腫れ上がった顔で引退を語るニュースを見たとき、アリスの「チャンピオン」という歌が頭の中を流れた。
たぶん、高校生くらいのときから好きだった曲。
チャンピオン
（作詞、作曲：谷村新司）
つかみかけた熱い腕を 振りほどいて君は出てゆく
わずかに震える白いガウンに 君の年老いた悲しみを見た
リングに向かう長い廊下で 何故だか急に君は立ち止まり
ふりむきざまに俺にこぶしを見せて 寂しそうに笑った
やがてリングと拍手の渦が 一人の男をのみこんで行った
(You're King of Kings)
立ち上がれ もう一度その足で
立ち上がれ 命の炎を燃やせ
君はついに立ち上がった 血に染まった赤いマットに
わずかに開いた君の両目に光る涙が 何かを語った
獣のように 挑戦者はおそいかかる 若い力で
やがて君は静かに倒れて落ちた 疲れて眠れるように
わずかばかりの意識の中で 君は何を考えたのか
(You're King of Kings)
立たないで もうそれで充分だ
おお神よ 彼を救いたまえ
ロッカールームのベンチで 君は切れたくちびるで そっとつぶやいた
(You're King of Kings)
帰れるんだ これでただの男に
帰れるんだ これで帰れるんだ
高校生のときに聴いていたときと今では、感じるものが違いますよね。
自分が、年老いたチャンピオンと同じ年頃になったからかな。
詩の深みを、より深く感じるようになったような気がする。
感情移入しすぎて、涙が出ちゃうくらい。
なんていうか、こう、グッとくるものがあります。
負けると分かっていても、リングに上がっていくチャンピオン。
そして、チャンピオンが孤独に背負ってきた大きなもの。
生き様がカッコいいなぁ、と。
「帰れるんだ これでただの男に・・・」
アリスの曲が聴けます。こちら
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